今回は
前回散々迷っていた中のひとつ、羽のあったころのスティアを猫いてみました。
羽の感じが気に入っています。片羽しかないのは気のせいです。(蹴
霧のところのミストドラゴンの説明を参考にしてお話を作ってみたりとか。
霧竜のスティアは、自分の持つ白い美しく力溢れる羽が自慢でした。その有り余る力を、よく悪いことに利用していました。山を真平らにしたり、湖を干からびさせたり。
そんなある日、スティアは、そこに人が居たことに気付かず、森を消滅させてしまいました。
その人はある村の子どもたちで、とても村人たちに可愛がられ、大切にされていました。
その村の人々はかんかんに怒って、霧竜の長に訴えました。
霧竜の長も、スティアの悪行に対していつも苛立ちを覚えていましたが、それは自分たちの力でなんとか直せる程度のものでした。
しかし、居なくなってしまった人を元通りにするのは、いくらなんでも竜の力では出来ません。
そこで、霧竜の長は、スティアが二度とこんな悪行を行わないように、彼女の羽をもぎ取り、水の牢に幽閉させました。
霧竜の力は、霧でできた白い羽が源なので、スティアは人の姿で居る事さえつらい状態になりました。
何日経ったか、何年経ったか、何十年経ったか、わからないある日。
スティアはわずかな能力を使って、水の牢の中から世界を見る力を付けていました。
そんな中で、水不足に困っている地域を見つけました。
「番人、これを見て。雨を降らせてあげないと、この人たち死んじゃうよ。」
番人に助けを求めても、無視されるばかり。
「霧竜なら霧雨降らせるくらいわけないでしょ。早く助けてあげてよ。」
「私はあなたを見張るのが仕事です。ですから、ここを離れるわけにはいきません。」
「じゃあ、私が助ける。」 何日経ったか、何年経ったか、何十年経ったかわからない、ある日。 彼女は自らの力で、水の牢を破る力を既に身につけていたのでした。 なのにどうして、水の牢を破ろうと今までしなかったのか。 それは、言わなくても、きっとわかるはずです。 水の牢を破り、スティアは霧の雲に乗って、あの地域に向かいました。 牢の番人は呆然とそれを見送っていました。 自分が牢を見張っていた理由をうっすらと考えながら。 たどり着いたスティアは、その地域一体に霧雨を降らせました。 出来るだけ濃い霧雨を、霧雨を……。 その思いのお陰か、いつの間にかそれは、普通の雨に変わっていました。 恵みの雨だ、と、その地域の人々は喜びました。 人々はその雨を、霧の中で降る神秘的な様子から、「聖なる雨」と呼びました。 雨を降らして力尽きたスティアは、霧の雲に乗ったまま、その地域に降りました。 スティアの降りたその近くに居た、耳から猫の耳のようなものを生やした子が、スティアに話しかけました。 「竜さん、大丈夫?」 力尽きたスティアは、人の姿を既に維持するのが難しい状態でした。 「水の中に、入れてくれれば、大丈夫……」 そう言って、スティアは気を失いました。
↑修正前のお話
↓修正後?
「……そう、あんたらは人が死にそうなのをほっとくんだ。
……人を殺すのと、そんな変わらないじゃん。」
そうつぶやいて、スティアは違う場所を見ることにしました。
その後、別の竜がその地域を発見して、恵みの雨を降らせたといいます。
(スティアが見つけたのに他の人たちが見つけないわけがないと。)
水の牢の中のお姫様は、牢の中でとても暇でした。
番人さんに何度も話しかけることで、暇を紛らわしていました。
「ね、番人さん。面白いニュースとかない?」
「番人さん。今日は何か面白いことあった?」
「ねえねえ、めでたいこととかないの?」
質問攻めをすることで、番人さんを困らせていました。
長いのでこの辺で。